保険契約が謝絶になる理由
生命保険全般に言えることですが、申し込みをした保険が必ずしも引き受け成立になるわけではありません。医療保険・がん保険・死亡保険どれも同じです。
100%確実に引き受けできると断定できるケースは存在しません。
申し込みした保険が、謝絶・引き受け不可となると必ず通知が届きます。
通知内容は謝絶・引き受け不可となった理由によって異なりますが、「保険契約見合わせのお知らせ」といったオブラートに包んだ内容で書面が届くことが大半です。
折角、時間をかけて申し込みをしたのに結局加入できないとなるのはとても悲しいですよね。
保険の公平性を保つためとはいえ納得できないこともあるかと思います。
今回の記事では、謝絶になる原因を解説していきます。
体況上の理由
一番多いのが、体況上の理由による謝絶です。
申し込みをした被保険者の健康状態が、保険会社の基準を満たしていないため引き受けできませんといったケースですね。
ほとんどの商品が保険申し込みの際に告知が必要です。
一般的な生命保険であれば、人間ドック健康診断で指摘を受けた内容や入院歴や手術歴等を細かく記入したうえで申し込みする必要があります。
※持病がある方向けの保険商品の場合は、「はい」「いいえ」のみの質問に答えればいい商品が多め。
体況上の理由による謝絶も2パターンに分類されます。
・告知した内容による謝絶
これは特別解説する必要はないでしょう。
既往症が何もない方と複数の傷病で通院している方では保険に加入できる確率は明らかに異なります。
特に直近で入院・手術歴がある方や重い病気で通院中の方は謝絶リスクも高めです。
保険会社によっては、身長・体重の告知が必要なケースがあります。その場合は、BMIが標準体から極端に離れていた場合は謝絶リスクが増します。
心配な方は、申し込みの前に保険会社コールセンターに事前に連絡して確認することをおすすめします。下記の記事でも解説していますが、「診療開始時期」「入院・手術の有無」「入院・手術をした時期」「現在の状況(治療中・検査中・経過観察中・完治など)」をまとめておくと明確な回答をもらいやすいです。
※回答結果はあくまで目安。実際の審査内容は異なることもあります。
・過去の給付歴による謝絶
告知書に記入した内容には問題ないが、過去に給付金請求歴があったというパターンです。もちろん、過去に給付金請求をしたからといって必ずしも謝絶になるわけではありません。
可能性としては上記の告知した内容による謝絶の方が謝絶理由で多い印象。
職業による謝絶
職業を理由とした謝絶というケースもあります。事務、営業等一般的な職業であれば特別問題はないでしょう。
ただ、危険職種や特殊な職業の場合は話が異なります。
具体例としては、高所作業者、パイロット、一部スポーツ選手、一部水商売、一部漁業従事者等ですかね。
一般的に考えて、リスクが高いと判断される職種だと厳しく判断されます。
モラルリスク
過去に保険金を不正受給しようとしたことがある。このような場合は当然加入は難しいですよね。データが残っていれば当然謝絶になる可能性が高いです。
また、保険会社によっては「年間の収入額」「他社保険の加入状況」の告知が必要なケースがあります。
例えば、収入が全くないにも関わらず多額の保険を申し込みした場合や他社で多額の保険をかけているにもかかわらず、新たに多額の保険を申し込みをする。
上記の場合は厳しく査定される可能性が高いと考えたほうが良いでしょう。
大抵の保険会社であれば、「自社通算の申し込み可能保険金額」「他社を含めた通算加入限度額」が定められています。
こちらも心配な場合は問い合わせをすれば教えてもらえます。
最後に一点。
代筆もNGです。
代筆とわかれば謝絶になる可能性があります。
・健康状態の問題
・職業の問題
・モラルリスク
上記3点が謝絶になる主な要因です。
ただ、なんで謝絶になるの?と思うような謝絶に遭遇することもあります。
保険会社の審査担当者しかわかりません。
基本的には、上記3点を抑えておけばOKです!
ちなみに、保険会社によって審査基準は異なります。A社で断られた場合でも、B社では引き受けできたというケースも多々あります。
1社で断れたから他でも入れない!というわけではないので認識しておいた方が良いでしょう。