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保険申込書の代筆は厳禁!代筆がバレると「謝絶」「契約無効」になるケースも

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特別な事情がある場合を除いて、保険契約申込書の代筆はNGです。

ここでいう特別な事情というのは、「被保険者が一定年齢以下」「高齢で申込書の記入が困難」「手に障害がある」等、申し込み書の記入が出来ないようなやむをえない状態のときです。

上記のような特別な事情があり、保険会社が許可した場合に限り代筆が認められるケースが出てきます。ただ基本的にはNGです。上記のようなケースでも、原則は認めないとする保険会社も多々あるため申し込み前に確認が必要です。

代筆が発生するケース(NG例)

実際に、私が耳にした代筆のNG例をざっくりとまとめました。

①主人が保険嫌い。申込書を書いてくれないので妻が申込書記入

男性は保険嫌いの方が多いです。特に高齢男性の方は保険=高額な死亡保険を思い浮かべる方が多いのか、保険アレルギーの方が多々います。

「何とか保険を加入させたい!ただ、主人が申込書を書いてくれない・・・。それなら私が書いてしまえ。」といった代筆パターンです。気持ちは分かりますが絶対にやめましょう。

②契約者・被保険者が別のケースで被保険者が出張中。契約者が全て記入

契約者なら良いんじゃない?と思われますがNGです。大抵の保険は告知が必要。告知は被保険者が行う必要がありますしたがって告知書の記入も被保険者がしなくてはいけません。面倒だから契約者が全て記入してしまおうといった感じでの代筆が目立ちます。

※保険会社によっては、契約者の代筆が可能なケースもあり。

また、本来契約者が書くべき項目を間違えて被保険者が記入してしまったというケースもあります。申込書を書く際は記入例に目を通してからのほうが良いでしょう。

③申込書提出後、記入漏れが発覚。担当者が代筆

これは保険募集人側の問題です。

「申込書の〇漏れが一か所だけ見つかった。〇だけ付けてしまおう」と考える募集人もいます。お客様に〇漏れを伝えると、「面倒くさいからそっちでやっておいて」と言われることもあるのでしょう。

保険募集人側が不正な代筆をした場合は、保険業法上罰せられます。些細なことかもしれませんが厳しい処分を受けます。悪意がなく融通を聞かせただけであってもダメなものはダメです。

※記入漏れの箇所によっては、代理店や保険会社で代筆が可能なケースもあります。

まとめ

故意に代筆したことがバレると申し込み自体が無効になることがあります。多少面倒でも本人が書くべきところは本人が記入しましょう。

申し込み段階で代筆したことが発覚すると、申し込みが謝絶(引受拒否)になるか本人に確認の連絡が入ると認識しておいた方がいいですね。

「代筆した書類が保険会社に到着→申込に際しての審査→筆跡相違→謝絶または確認のための連絡」といった感じです。

バレないようにやればいいんでしょと思わないほうがいいでしょう。

現在の保険業法は非常に厳しいため、申込書類はしっかり確認されます。筆跡が相違している場合、電話や書面での確認が入ります。

どうしても代筆せざるえない状況が発生した場合には、保険会社に一度連絡をしてみて下さい。当然NGですよと定型的な返答がくることもありますが、状況によっては特別対応をしてくれる場合もあります。

高齢者で申込書を何度書いても上手く書けない。やっと書き上げることができたと思ったら訂正が必要。また一から書き直さないといけない・・・。そんな時に助けを求められたら受け入れてしまう保険募集人もいるかもしれません。少しくらいの代筆なら容認してしまう人もいるかもしれません。

ただ、コンプライアンス的には完全にNGです。

過去に裁判までもつれたケースもあります。

代筆がバレたときに最も被害を被るのは本人です。万が一の時に備えて保険に加入したものの、万が一の際に代筆や告知漏れが発覚して保障を受け取れないとなったらどうにもなりません。

この記事に辿りついた方は「代筆」に関して気にされている方がほとんどだと思います。保険に申し込むのであれば気持ちよく申し込みましょう。

代筆は罪です。